私は15年間摂食障害でした。
「衣食住」という言葉がありますが、食べること、着ること、住むことは、人が生活していく上で必要なことです。
この生きる上で欠かすことのできない「食」の習慣が狂ってしまった15年。私はこの世の終わりのような日々を過ごしていました。
なんて長い間、バカなことをしていたのだろう。食べて吐いて過ぎていく毎日。どれだけの時間を費やしてしまったのか。また、どれだけのお金を使ってしまったのか。考えても恐ろしくなります。
自責と後悔ばかり。情けなくて、恥ずかしくて、それでも過食嘔吐がやめられない。親にも言えず、病院にも行けず、ひたすら孤独な日々。
私が摂食障害を克服できた基本的なステップは、思考を変えて、行動を変えて、習慣を変える。この3ステップです。
言葉では簡単ですが、この道のりはとてもつもなく地味でした。
残念ながら摂食障害に特効薬はありません。
しかしながら不治の病でもありません。
過食嘔吐をしていた頃を思い出すのは、とても苦しいことでした。私にとってダークサイド時代は、何もかもが最低最悪の時期でした。食事だけでなく、交友関係も、親との関係も、職場での環境も。
なぜ自分が一番忘れたい過去、消したい時代、思い出したくない出来事を振り返ることにしたのか?
それは、今、苦しんでいる人を救えると思ったから。
自分が苦しんだ15年間。
自分の中で何が起こったのか?どのように回復したのか?ということを言語化したら、もっと早く改善できたと思います。摂食障害を乗り越えた今だからこそ、見えたことがたくさんあります。そして、随分と遠回りをしてしまったとも感じます。
今、摂食障害で苦しんでいる方へ
今は信じられないかもしれませんが、ちゃんと治ります。
私が治ったのです。ちゃんと治ります。
どうか諦めないでください。
明けない夜はないのです。
ひとりでも多くの方に、私の声が届きますように。私の経験が、摂食障害から抜け出すヒントになれば幸いです。
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