はじめてのCodex
ChatGPTアプリではじめる、やさしい入門マニュアル
プログラミングが初めてでも、日本語で「こういうものを作りたい」と伝えるところから始められます。このマニュアルでは、パソコン版ChatGPTアプリでCodexを開き、小さなWebページを完成させるまでを練習します。後半ではSkillの使い方も紹介します。
対象:Codexを初めて使う方/Mac・Windowsのパソコン利用者。確認日:2026年10月11日。
画面の名前・位置・利用できる機能は、アプリのバージョン、契約、地域、組織の設定によって異なることがあります。このマニュアルは公式案内をもとにした説明で、実画面のスクリーンショット付き手順書ではありません。
まずは、この順番で進めましょう
- ChatGPTのパソコン用アプリを入れる。
- ChatGPTアカウントでログインする。
- アプリの切り替えメニューで「Codex」を選ぶ。
- 練習用フォルダーを選び、新しいチャットを始める。
- 下の練習用メッセージを送る。
- できたページを開き、修正を1つお願いする。
Skillは後からで大丈夫です。まず1つ作ってみることを目標にしましょう。
01|Codexは何をしてくれるの?
Codexは、指示を受けてファイルを調べたり、コードを書いたり、修正したり、動作を確認したりするAIの作業パートナーです。「申し込みページを作って」「このボタンが動かないので直して」のように、目的を日本語で伝えます。
たとえば、自己紹介ページ、小さな計算ツール、既存サイトの修正などを頼めます。専門用語がわからない場合も、「初心者なので、必要なことをやさしく説明しながら進めて」と添えれば大丈夫です。完成したものは自分でも開いて確認します。
Chat・Work・Codexの選び方
| 選ぶもの | こんなときに使います | 依頼の例 |
|---|---|---|
| Chat | 質問する、相談する、アイデアを考える | 「セミナーのテーマを一緒に考えて」 |
| Work | 調査、分析、文書・表計算・スライドなどの成果物を作る | 「この資料から提案書を作って」 |
| Codex | コードや開発用のファイルを使って、Webページやツールを作る・直す | 「自己紹介ページを作って」 |
ChatGPTアプリが入口で、その中で作業に合うものを選びます。文書やスライドが目的ならWorkから始めても構いません。このマニュアルの練習ではCodexを使います。
出典:公式Quickstart、ChatGPTアプリの説明。
02|始める前に用意するもの
- MacまたはWindowsのパソコン。
- インターネット接続。
- ChatGPTアカウント。すでに使っている方は同じアカウントを使います。
- 練習用の空のフォルダー。名前は「Codex練習」などで構いません。
この練習では、ターミナルのコマンド入力やGitHubへの登録を前提にしません。最初からSkillを追加する必要もありません。
利用できる機能・料金・利用上限は、実際のアカウント画面で確認してください。「全員が同じ機能を無料で使える」とは限りません。料金は変わるため、このマニュアルには固定の金額を載せていません。
03|ChatGPTアプリを入れて、Codexを開く
手順1:公式案内からアプリを入れる
ChatGPTデスクトップアプリの公式案内を開き、自分のパソコンに合うダウンロード案内に進みます。ダウンロードしたアプリを、表示される案内に沿ってインストールしてください。
ここで使うのはパソコン用アプリです。スマートフォン版は画面と準備が異なるため、初回の練習はパソコンで行いましょう。
手順2:ログインする
ChatGPTアプリを開き、ChatGPTアカウントでログインします。仕事用と個人用の両方がある場合は、今回使いたいアカウント・ワークスペースを選びます。
手順3:「Codex」に切り替える
アプリ内の「ChatGPT」と表示される切り替えメニューを開き、「Codex」を選びます。公式Quickstartでは、ソフトウェア開発に使う場合、このメニューからCodexを選ぶ流れが案内されています。
見当たらない場合は、アプリの更新、ログイン中のアカウント、組織の利用制限を確認します。無理に別のソフトを追加する前に、巻末の「困ったとき」を見てください。
手順4:作業する場所を選ぶ
パソコン上に空の「Codex練習」フォルダーを作ります。アプリのプロジェクト・フォルダーを選ぶ操作から、そのフォルダーを指定してください。作業場所の選択が表示される場合、この練習は自分のパソコンで進める場所を選びます。
フォルダーは、Codexと共有する「作業机」です。初回は練習用の場所を使うと、できたファイルを見つけやすくなります。
手順5:新しいチャットを始める
「New chat/新しいチャット」を開きます。選んだ作業場所を確認して、次の章のメッセージを入力します。選択の順序が違う画面でも、「Codex」「練習用フォルダー」「新しいチャット」の3つを確認できれば進められます。
出典:公式セットアップ手順、アプリでの作業開始。
04|最初の練習:自己紹介ページを作る
① このメッセージを送る
次の文章をコピーして、Codexの入力欄に貼り付けてください。名前と紹介文は自分の内容に変えて構いません。
私はCodexを初めて使う初心者です。 練習用に、日本語の自己紹介Webページを作ってください。 名前:山田花子 紹介文:読書と旅行が好きです。AIを使った仕事の効率化を勉強中です。 載せたい項目:自己紹介、好きなこと3つ、これから挑戦したいこと デザイン:白い背景、紺色の文字、読みやすく落ち着いた雰囲気 ブラウザーで開ける、1つのHTMLファイルにしてください。 スマートフォンでも読みやすくしてください。 外部サービスへの登録や公開はせず、練習用フォルダーに保存してください。 完成したらファイルの場所と、初心者向けの開き方を教えてください。
HTMLは、ブラウザーで表示するページのファイル形式です。この練習では内容を自分で書き換える知識は必要ありません。
② 作業中の説明を読む
Codexが作業内容や進み具合を説明します。質問されたら、わかる範囲で答えましょう。迷うときは「初心者向けのおすすめで進めて」と伝えられます。
操作の許可を求められたら、何をするのか読んでから判断します。わからない場合は「この操作で何が変わるか、やさしく説明して」と伝えてください。
③ 完成したファイルを開く
回答にあるファイルのリンクやプレビューを開きます。アプリ内で表示されない場合は、案内された保存先をFinder/エクスプローラーで開き、HTMLファイルをブラウザーで開いてください。
保存先がわからない場合は、「作ったファイルの保存先と開き方を、1操作ずつ教えて」と送ります。
④ 修正を1つお願いする
見出しの文字をもう少し大きくしてください。 「これから挑戦したいこと」を目立つ枠で囲んでください。 修正後のファイルを開けるようにしてください。
新しいチャットを作らず、同じチャットで送ります。1回で完成させようとせず、「見て、具体的に直す」を繰り返しましょう。
⑤ 完成を確認する
- ページを開けた。
- 名前・紹介文・3つの項目が正しい。
- 文字が読めて、画面を狭くしても崩れない。
- お願いした修正が反映された。
- 保存した場所がわかった。
ここまでできれば、最初の練習は完了です。
05|うまく頼むための5つのコツ
目的・相手・材料・形・完成条件を伝える
「いい感じに作って」だけより、何に使うか、誰が読むか、どんな資料を使うか、どの形式で欲しいか、何ができたら完成かを伝えると進めやすくなります。
【目的】無料セミナーを紹介するページを作りたい 【相手】AIに興味がある個人事業主 【材料】このチャットに貼る開催概要 【形】スマホでも読める1ページのHTML 【完成条件】日時・対象者・参加方法がわかること 【希望】やさしい日本語。日時や実績は、材料にないものを作らない まず不足している情報を確認し、その後に制作してください。
修正は、場所と変えたい内容をセットで
「もっとよくして」より、「ページ上部の見出しを短くして」「ボタンをオレンジにして」「申し込み方法を3ステップにして」と伝えると、意図が伝わります。
わからない言葉は、その場で聞く
今の説明にある「ローカル」と「プレビュー」の意味を、 初心者にもわかる例で説明してください。
結果の確認もお願いする
完成したものを確認して、文字のはみ出しやリンクの不備があれば直してください。 確認できたことと、まだ確認できていないことを教えてください。
同じ制作の続きを、同じチャットで進める
修正は元のチャットで続けます。別の成果物を作るときは新しいチャットにすると、指示が混ざりにくくなります。
06|Skillとは?「作業のレシピ」です
Skill(スキル)は、特定の作業を進めるための手順・ルール・見本などをまとめたものです。毎回長い説明を貼り付ける代わりに、用意された進め方を使えます。
たとえば、記事作成用なら「読者を確認 → 構成を作る → 本文を書く → 表記を確認」のような流れを定められます。スライド用なら、色・文字の大きさ・余白・確認方法などをまとめられます。これらは用途の例で、同名のSkillが必ず最初から入っているという意味ではありません。
似ている言葉の違い
| 言葉 | 初心者向けの意味 | 例 |
|---|---|---|
| プロンプト | 今回お願いする内容 | 「5枚のスライドを作って」 |
| Skill | 作業の進め方をまとめたレシピ | スライドの構成・見た目・確認の手順 |
| プラグイン | Skillや連携ツールなどをまとめて追加できるパッケージ | 特定の仕事用の機能を追加するもの |
| アプリ連携/MCP | 外部サービスの情報や操作をAIが使えるようにする仕組み | 接続したサービスの資料を探す |
| プロジェクト | 関連する作業をまとめる単位 | ひとつのサイト制作を管理する場所 |
Skillを追加しただけで、外部サービスへの接続権限が自動的に得られるわけではありません。必要なツール・接続・権限がそろっている場合に、その手順を実行できます。
07|Skillを使う・追加する
① 使えるSkillを確認する
パソコン版ChatGPTアプリのサイドバーにある「Skills」を開きます。名前と説明を読んで、目的に合うものを探してください。表示されない場合は、アプリや組織の設定を確認します。
Codexには、次のように聞くこともできます。
このチャットで利用できるSkillの中から、 今回の作業に合うものを教えてください。 それぞれ何ができるか、初心者向けに説明してください。
② Skillを指定して依頼する
目的が一致するとAIがSkillを選ぶことがあります。確実に指定したいときは、名前を添えて依頼します。
「実際に表示されているSkill名」のSkillを使って、 添付した材料から成果物を作ってください。 足りない情報があれば、最初に確認してください。
入力欄で候補を選ぶ方法もあります。公式案内では、CodexのSkill指定は「$」、ChatGPTの指定は「@」です。記号の後に名前を入力し、表示された候補を選んで依頼文を続けます。
③ 必要になったら追加する
他の人が使える形で配布している機能は、プラグインとして追加できるものがあります。
- アプリの「Plugins」タブを開きます。
- 目的に合うプラグインを探し、説明と対応環境を読みます。
- インストール操作を行います。
- 外部サービスへの接続が求められたら、対象アカウントと権限を確認します。
- 新しいチャットを始め、追加されたSkillやツールを使います。
「Desktop only」の表示があるものは、パソコン版アプリが必要です。追加方法がわからないSkillは、配布元の案内を確認するか、「このSkillを追加する方法を、私の環境に合わせて案内して」と頼んでください。
出典:Skillの表示と提供環境、Skillの指定方法、プラグインの追加。
08|自分用のSkillを作る
毎回ほぼ同じ手順で頼む作業ができたら、Skillにするタイミングです。まず通常のチャットで何度か試し、うまくいった手順や見本を残しましょう。
Skillの中心は「SKILL.md」という説明ファイルです。必要に応じて、テンプレート・参考資料・処理用のスクリプトなどを添えられます。初心者は、まず作成用Skillに相談すれば、自分でファイル構成を一から考えずに始められます。
Codexで「Skill Creator/skill-creator」が利用できる場合の依頼例です。
$skill-creator 私の「セミナー告知文を作る作業」をSkillにしてください。 名前の案:seminar-announcement 毎回、最初にテーマ・対象者・日時・参加方法を確認してください。 文章は、共感 → 得られること → 開催概要 → 参加案内の順で作ってください。 日時・人数・実績などは、私が提供した情報だけを使ってください。 完成時に、告知文と確認が必要な項目を分けて出してください。 初心者なので、作成先と使い方も説明してください。
作成後は、新しいチャットで実際に使ってみます。「日時を渡していないときに確認してくれるか」「文章の順番が守られるか」などを試し、気になる点を直します。
依頼の材料や作りたいものは、その都度伝えます。Skillは共通の手順をまとめるもので、今回の日時や資料まで自動的にわかるわけではありません。
出典:公式Skill作成ガイド、Skill Creatorの呼び出し。
09|困ったときの対処
| 困ったこと | まず試すこと |
|---|---|
| Codexが見つからない | パソコン版アプリかを確認し、アプリを更新。アカウント・ワークスペース・利用制限も確認する |
| SkillsやPluginsが表示されない | 公式案内とアプリのバージョン、管理者の設定を確認。追加せず通常の依頼で進められる作業から試す |
| Skillの候補が出ない | インストール済みかを確認し、新しいチャットで試す。Codexは「$」、ChatGPTは「@」を使う |
| ファイルが見つからない | 「保存先のフォルダー名とファイル名、開き方を教えて」と送る |
| 説明が難しい | 「専門用語を使わず、1操作ずつ説明して」と送る |
| 期待と違うものができた | 直したい場所、望む内容、参考例を具体的に伝える |
| 作業が止まった | 質問・承認・エラー・利用上限の表示を確認。必要なら「現在の状況と、私がすることを教えて」と送る |
| 利用上限に達した | 画面の再開時刻や契約の案内を確認。続きのために途中のファイルを保存する |
画面がマニュアルと違うときは、表示されているメニュー名を伝えて「この画面からどこに進めばよい?」と聞いてください。パスワードや認証コードはメッセージに貼り付けないようにしましょう。
10|日常の仕事に広げる
第1段階:小さく1つ作る
自己紹介ページなど、材料が少なく、すぐ開いて確かめられるものから始めます。
第2段階:自分の材料を使う
手元の文章や写真、参考デザインを渡して、自分の仕事用に近づけます。個人情報を含む資料は、共有してよい内容か確認してください。
第3段階:よく使う手順をSkillにする
告知文、提案書、ページ制作などの繰り返す作業を、決まった進め方で頼めるようにします。
最後に、これだけ覚えておきましょう
「作りたいものを伝える → 開いて確認する → 直してほしい点を伝える」。最初に覚える操作は、この繰り返しです。
成果物を外部に送ったり、サイトを公開したりするときは、内容と公開範囲を確認してから進めます。チャットで「できた」と報告されたことに加えて、実際のファイルや動作を確認する習慣をつけましょう。
手元に置く、依頼テンプレート
私は初心者です。日本語でやさしく説明しながら進めてください。 作りたいもの: 使う目的: 見てもらう相手: 使う材料: 希望する見た目や雰囲気: 欲しいファイル形式: 完成したと言える条件: 不足している情報があれば確認してください。 完成したら、保存先・開き方・確認したことを教えてください。
公式情報・このマニュアルについて
2026年10月11日にOpenAI公式ドキュメントを確認して作成。本文の練習課題・依頼テンプレート・学習順序は、このマニュアル用の提案です。公式の操作手順そのものと、練習用の提案は区別してください。
- Quickstart:アプリのセットアップとモード選択
- ChatGPT desktop app:パソコン版アプリ
- Skills & Plugins:役割と指定方法
- Build skills:Skillの表示・構成・提供環境
- Plugins:追加と接続
- Build skills:Skill Creatorの例
HTML版はブラウザーで読めます。PDFで配布したい場合は、ブラウザーの「印刷」から「PDFとして保存」を選んでください。